本気のギフト提案のすすめ
雑貨ショップ、雑貨屋さん、ライフスタイル店の商品は、すべてがプレゼントとして買っていただける(はず)。贈る相手の好みはあるだろうが、「ちょっと珍しい、気の利いた、酒落た」プレゼン卜になるものがほとんど。
毎日がギフトデー、雑貨屋さんもたくましく対応
ご承知のように、日本ではプレゼントをする場面は大変多く、家族や友人、同僚間での各種お祝い、引っ越し、誕生日、パーティーのおみやげ、ちょっとした手土産など、毎日がギフトデーと言っても過言ではない。
それらカジュアルなプレゼントをも含むギフト分野を豊穣(ほうじょう)なマーケット、有望なビジネスチャンスと捉え、日々努力を重ねている雑貨店舗、企業はたくさんある。
雑貨、ライフスタイルショップの有名企業では、既にギフトカタログの発行や専門のWEBサイト(カテゴリ)開設、フォーマルなギフト包装サービスを行っていること。今や過半数の雑貨ショップの店頭でギフトラッピングやギフトシーンを意識した、売場提案を行っていることがその証だ。
このブログ「雑貨の教科書®️web」は講師の雑貨コンサルタント富本雅人著作「はじめる雑貨屋さん」「売れる雑貨屋さん」「雑貨力」に関連した書き下ろし文章/公開済みログ文章です。
雑貨店の生き残るすべはギフト、プレゼント提案、対応にかかっていると言っても過言ではない。
「比較的金額がまとまり」「数十個(セット)以上 のまとめ買い」「取り寄せで在庫リスクの無い」チャンスがある、フォーマルなギフト販売に力を入れるのは商人として使命(気づいていない店舗もまだまだあるが……)だ。
基本と華やかさと特別感
時に商品以上に気になるのがギフト包装の状態だ。フォーマルになればなるほど約束事が増えるのがギフト対応。まともな包装ができない、熨斗が掛けられないような店では、はなから落第だ。少なくとも包装スタイル、熨斗の種類等の基本的なルール、贈答の作法は理解しておきたい。
一方、華やかさや特別感のあるラッピング(ペーパー、ボックス、袋、リボン等)を求められることも多い。別途有償でもいいのでセンスある包材を準備しておきたい。
ギフト見本とPOPなどで提案
店頭ではサンプルやPOP、ミニチラシ他で提案内容をしっかり訴求することが肝心だ。具体的に価格別のギフトセットやラッピング状態(リボン付き、熨斗掛けなど)を店頭で展示すること。POPやチラシに「内祝い」「プチギフト」「結婚祝い」「引き菓子」「結婚祝い」など明快に文言を入れること。
後述の取り寄せの納期やシステム、割引の内容もミニチラシなどに明記しておきたい(持ち帰って検討しやすい)。
プチギフトからフォーマルギフトまで。価格別の組合せ
ブライダルギフトと一口に言っても、結婚祝い、引き出物から、二次会のプチギフトまで様々な用途があり、自店の商品特性を踏まえて提案したい。
プチギフトを想定するなら、数百円〜千円程度。内祝いなどであれば、三千円、六千円、一万円などの、各シーンを意識したキリのいい金額の商品(セット)を提案したい。もちろん単品だけでなく、ギフトセットとして自店の商品を組合せ提案することで、様々な価格設定はできるだろう。
また、各セット単位や、まとめ買いなどの値引き提案、カードやラッピングのサービスもぜひ検討したい。
客注・取り寄せなどの仕組み
店舗の在庫をそのまま販売することだけでなく、商品見本や商品企業(メーカー、商社、卸)のカタログをお客様に見せて、客注・取り寄せを行うこと有望策のひとつだ。自店で取扱のない商品であっても、既に取引ある商品企業のものであれば、比較的スムーズに販売できるだろう。
売上獲得と同様に、ブライダルをはじめとした晴れやかなシーン、あらたまった席のギフトに自店の商品が選ばれることは、大いに誇れることであり、多くの雑貨ショップの願いでもあるはずだ。
雑貨の学校講師 雑貨コンサルタント富本雅人
下記単行本にも詳しいのでぜひご一読を