「お店を記事で取材させてください」と言われたら

女性誌イメージお知らせ

世の中は雑貨の話題にあふれている

このブログ「雑貨の教科書web」は「はじめる雑貨屋さん」「売れる雑貨屋さん」「雑貨力」に関連した書き下ろし文章です。

雑貨屋さんはメディアから取材を受ける機会が少なからずある。

ご存知のようにTVの雑貨屋さんのお店紹介コーナー、雑貨商品の紹介記事はメディアの定番人気コンテンツだ。個性的、人気、独自テーマのユニークなお店やお洒落、面白い、可愛い雑貨商品は紙誌面や番組、サイトのコンテンツに華やかな彩りを与えるからだ。

実際に店舗情報、商品紹介のコーナーは人気だそう。たしかに多くの人の目を奪う魅力が雑貨にはある。雑貨力

キー局のゴールデンタイムの有名テレビ番組から朝の情報番組、ファッション雑誌、モノ情報誌、タウン誌、ガイドブック、新聞、ウェブメディア、個人のブログやSNSまで。世の中の全メディアが店舗、商品、雑貨、モノ情報を紹介していると言っても過言ではないだろう。

メディアに登場することは、

世間の認知→ホームページの閲覧機会→お客様の来店機会→お買い上げの機会を増やす→売上向上

の可能性が高い。要はビジネスチャンスが増えるのだ。

自身のSNSなどの情報発信(自薦)も有効だが、第三者であるメディア等の掲載は「客観的」なオススメ、“◯◯のお墨付き”と言うことになり、段違いの説得力。自店のフォロワー三桁のSNSで自店の宣伝(自薦)を10回やるより、客観的なメディアに一回紹介される方が、強い影響力があるのは明らか。

メディアに露出することはもちろん自店SNSにも有効で相互に良い影響がある。

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ほとんどの雑貨屋さんは取材されるもの

開業して数年以上経過したお店では、ほぼ何かしらのメディアからの取材を受けているのが、筆者の実感だ。

メディアの種類も様々だが、
「地域のタウン誌(ウェブ)に掲載された」「フォロワー多数のインスタグラマーに紹介された」「ローカル紙に商品掲載で協力をした」「ラジオでお店の紹介をしてくれた」「ニュース番組で紹介された」……など何かしらのメディアに紹介されたということをよく聞くだろう。
個性的、ユニークな、人気の、話題の、くつろげる、雑貨屋さんやその商品情報は立派なニュースなのだ。

全くないと言うお店は、取材したいと思わせるお店の付加価値づくり(差別化、個性化)が必要だ。
拙著「はじめる雑貨屋さん」「売れる雑貨屋さん」にも詳しいのでご一読を

はじめる雑貨屋さん
雑貨店を開業する人のバイブル。2004年の発刊より多くの方に購読されています。企画、仕入れ、店舗デザイン、予算、経費、売上、接客…たくさんのノウハウが網羅されています。ムリなくムダなくできる開業の成功ルールを記しています。
「売れる雑貨屋さん」雑貨店経営のコツが9割わかる本 著者サイト
ムリなくムダなく続けるショップ経営の成功ルール (雑貨の教科書2)雑貨コンサルタント(R)がおくる最強の運営術。売れる雑貨屋さん 経営の成功ルールギフトショー 公式セミナーの案内を見た方はこちらをご覧ください。著者富本のセミナーのご案内著者

雑貨屋さん。取材依頼を受けたら確認する点

1.媒体名(雑誌名、ウェブサイト名、番組名、企業名)

2.企画、記事、特集の趣旨(記事の内容テーマ/質問内容など)

3.発売時期、発行時期、掲載時期、取材日程などを確認

これらは取材依頼書、企画書に記載されていたり、過去の掲載例があるはずなので見せてもらうこと。取材者(ライター、記者、スタイリスト、編集者)が用意をしていることが普通だ。口頭のみの説明の場合もある。

それらの内容を検討して取材を受けるか受けないかを返事をする。

✖️取材を断る場合

数ある小売店の中から、選んで声をかけてもらったことに感謝をしつつ、
失礼に当たらないよう丁重にお断りする。
先方も次の段取りがあるので、なるべく早めに返答をするべき。

◯取材を受ける場合

早々に受ける旨の連絡をしたい。

事前に取材の打ち合わせを行い、準備をする。先方は何かしらの希望があるので、無理のない範囲でできるだけかなえてあげたい。

稀だが、こちらが大丈夫ですと返事をしても、先方で最終的にボツになる場合もある。

いろんな事情が考えられるが、候補として社内で検討したけれど、「今回はなくなった」と言われることも。問い合わせしてきた直接の担当者が最終決裁することはあまりない。最終会議でボツ?類似のお店が他の人からの候補であがった? 季節感が違う?紙面の都合で?などなど。

ダメだった場合はさっぱりあきらめて「残念です。またの機会にお願いします」とでも言っておこう。結構な確率で“またの機会”があるのが実感。プロポーズされて受けたけど、向こうの親族が反対して破談したみたいなモヤモヤ感があるけど、笑顔でね。

ショッピングセンターにテナント出店している雑貨店の場合

テナントとしてショッピングセンター/デパートなどに出店している場合は、その館自体の取材のルール(規約)があるはずなので、事前にデベロッパー(大家、管理会社)に相談しておくこと。

館全体の来店客や他テナントへ迷惑をかける場合もあるし、館全体のプレス、広報の計画もあるはずなので、相談しておくことは大切だ。

雑貨屋さんの取材対応の無理のない範囲とは

無理といっても、メディア(内容、影響力など)によって、お店の事情によっても違うだろう。

「取材お断りの飲食店」と称される、普通なら喜ぶようなテレビの番組の取材を断る店がある。たくさんのお客さんが殺到するとサービスの質が落ちる。今までのお客様を大切したいなどが理由だそう。

一方どんな取材でも全部対応するという方針の店もある。

受けたいけど忙しいのでダメ。忙しいけど◯◯に載る、出られるならどんなことをしても、無理をしても対応する。お金がいらないのならなんでもOK、大丈夫……。
自店の方針次第だ。

当日の内容は、取材の趣旨を踏まえて以下などを準備しておきたい。

・店の歴史(開業のきっかけや、成り立ち)を聞かれそうなら準備しておく。

・オススメの商品や売れ筋の商品を聞かれることが多いので準備しておく。

・商品の蘊蓄(素材、使い方、セールスポイント)を確認しておく。

・スタッフの撮影やコメントが必要な場合は、撮影されてもいいような身だしなみで。

・写真を撮られたくない場所や人があるなら明示しておく。

もちろん言いたくないことは答えなくていいが、オファー時の取材趣旨を聞いた際に大抵は想定できるはずなので、事前に「○○に関してはお答えできません」と言っておくべきだろう。

雑貨屋さんが取材された後の記事内容の確認

取材後の掲載前に記事の原稿などを見せてもらえる場合もある。時間の関係で難しいこともあるが。

これは店名、住所、営業時間などの基本情報表記の確認のため。間違いがあれば早々にはっきりと指摘する。

一方、本文の取材者の感想や意見に関してはその人の表現であり、できるだけ尊重すべき(せざるを得ない)。大げさだが、報道の自由/表現の自由ということ。

意に反する表現などがあった場合は「できれば変更していただきたい」とお願いするにとどめる。もちろん明らかな事実間違いの場合は指摘したい。

指摘例
「ファッションにこだわる女性に人気のお店と感じた」
違っても本人の印象なので指摘に及ばず
「明るい人柄が好印象の店長が取材に答えてくれた」
ほんとは暗いけど…(笑)。そう思われたと言うことなので指摘に及ばず

「ヨーロッパのアンティーク雑貨がいっぱいの素敵なお店」

「ヨーロッパのビンテージ雑貨がいっぱいの素敵なお店」
定義間違い。指摘したい。アンティークは100年以上経ったもののため

「インドネシア製のカゴ」

「スリランカ製のカゴ」
明らかな誤解なので指摘

「批判されたらどうしよう」「けなされたらどうしよう」と心配する人もいるかもしれないが、
メディア側も、わざわざあなたのお店や商品の悪口を言うために、取材することはないはずなので基本的には安心していいだろう。

政治家や大手企業を批判している記事は見たことがあるだろうが、個人経営の真面目にやっているお店の店名を出して批判しているプロのメディア記事を見たことはないだろう。

紹介したい=「良いお店」「素敵なお店」「個性的なお店」「面白い商品」「楽しい商品」「かわいい商品」と言うことのはず。

取材された、掲載されることの「お知らせ」告知

男性誌

取材依頼を受けた時点で、自身のSNSなどで「発表」したい人もいるだろうが、普通は口外しないもの。それはその「今度はどこを取材したか」ということも先方のコンテンツだからだ。いわゆるネタバレ。

SNSなどでよく見る
「今日はテレビ番組の✖️✖️の撮影です♪」
「スタイリストの◯◯さんが商品の取材でみえました(^ ^)」
などの告知は、先方に了解を取ってからのもののはず(?)

掲載が確実になったうえで、先方に公開の了解を得て(情報解禁)から告知公開したい。掲載されていることの告知であればその雑誌の販売促進にもなり得る。

また、雑誌発売期間中にそのまま誌面をスキャンしてホームページ、SNSなどで公開することはオススメしない。現在発売している誌面の一部のため、発行元にとってはタダで勝手に見せられていることとなる。

著作権などの関係もあるのでこれらも先方に確認をしたい。

詐欺? まぎわらしい広告営業

「記事」として「番組」として取材をしたいと言われた場合は、普通支払い金銭は一切発生しない。特にそれらの表現がない場合は広告または広告的な掲載の場合もあるで、金銭が発生することも。念のため「掲載料や広告費等お支払いはありますか?」と先方に確認するのも手。

発行元の社員が直接取材する場合もあるが、外部のライターや記者が直接の交渉取材を行う場合もある。その場合は発行企業の社名や担当者等を併せて知らせてくれるのが普通。

取材したいと言いながら、実は広告を営業する広告代理店(広告の営業活動自体を否定するものではありません)だったり、取材名目でなにかの特別扱いを要求する人も中にはいるかもしれないので注意したい。

金銭の発生する広告や販促活動は別途に戦略的に考えるべきだ。

雑貨商品の紹介

お店の紹介ではなく、商品自体の紹介の依頼もある。その場合は撮影のために無料で貸し出すこととなるだろうが、販売店として店名や連絡先(クレジット)を掲載してくれるのが一般的。

貸出の際には、期限を確認し、貸出伝票を用意して先方にサインをもらうこと。返却時に検品などもしっかりと行いたい。

雑貨商品貸出リースなど

まれにテレビやドラマ、広告写真などの撮影小道具として、借りたいという依頼もある。その場合はクレジット掲載の有無を確認して検討する。ウェブメディアの場合はリンク設置も。

クレジットの掲載がない場合はレンタル料を頂戴する。貸出期間中の販売機会損失を考えて見積もっておきたい。撮影小物の専門業者も世の中には多数存在する。
例:一泊二日で商品代金(上代)の2割など

もちろん購入してもらえることもある。まとめて購入の場合も多いので割引(業務卸、業務用販売対応)を考える店もある。

個人のSNSのための撮影は?

撮影禁止

ひょっとしたら、前述のメディアよりも影響力があるかもしれない、フォロワー多数のインフルエンサー、ユーチューバーやその分野でのコアな読者を持つブロガーなどの情報発信者達。

今の日本で商売をしている人としては、ぜひ撮ってほしい、情報をアップしてほしいと思うのが正直な気持ちだろう。

ただ、どんな人で、どんな投稿なのか、写真なのかは気になるところ。その投稿の内容を確認して対応したい。

幸い、前述の影響力の大きい情報発信者達は、「スタッフに断って」「許可を得て」からの撮影していることが多そう。一定のマナーを守って取材しているように感じる。

影響力が大きければ大きいほど、マナーを心得ているのは当然かもしれない。「無断撮影」「隠し撮り」などのトラブルがあるとその影響力に比例して“炎上”が大きくなるだろうし、それは本人達の評価が下がることを意味する。逆に、マナーを心得ているから影響力が大きくなったとも言えそうだ。

店内撮影ルールの例

・全面的に撮影禁止

・部分的に撮影禁止

・全面的にOK

・「撮影の場合はスタッフに声をかけてください」と明記して、聞かれたらその都度判断など

・撮影はOKだけれど、SNSなどで共有の場合は条件あり
(店名のハッシュタグ必須、リンクなどの一報が欲しい、店のHPへのリンク設置必須など)

一般の人もSNSで情報発信することが当たり前の現在、撮影の可否をどのレベルでどう線引きするかが、悩ましいのが実感だろう。

SNSとは関係なく単なる買物のメモがわりにスマホ撮影する人も多いので撮影=SNS投稿共有ではないことは念頭に。

また撮影禁止のPOPがたくさんあるお店、見張られてる“感”のある雑貨売場での、お客様の居心地はどんな感じだろう。

店の方針は様々でいい(このページで定義することは避けたい)が、いずれにしても、ルールを明確に決めておくことが大事だろう。

雑貨コンサルタント®︎ 雑貨の学校®︎講師 富本雅人

 

↓拙著「はじめる雑貨屋さん」「売れる雑貨屋さん」にも詳しいのでご一読を

はじめる雑貨屋さん
雑貨店を開業する人のバイブル。2004年の発刊より多くの方に購読されています。企画、仕入れ、店舗デザイン、予算、経費、売上、接客…たくさんのノウハウが網羅されています。ムリなくムダなくできる開業の成功ルールを記しています。
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