(「雑貨って何? -雑貨の解釈は」から続く)
雑貨商品ならではの評価。4つ目のポイント 雑貨力
皆さんが扱いたいZakka。いわゆる雑貨屋さん、雑貨ショップの扱っているZakka。雑誌などマスコミで取りあげられるZakkaには4つ目のポイントがある。
それは、現状では「付加価値」という言葉で括ることがベストだろう。「情報」「ストーリー・物語」「薀蓄(うんちく)」と言い換える事もできる。
たとえば 「昭和40年代風の」「ベトナムの」「スタイリストの○○さんが薦めていた」「日本初の」「デッドストックの」「1950年代のレプリカ(複製)の」「のみの市で仕入れた」「カフェ業務用の」「あの雑貨ショップでも売っていた」などの、機能やデザイン、価格性以外でその商品を、より魅力的に感じられる価値(情報・ストーリー)のこと。
雑貨の価値の捉え方は人によって様々
Zakkaは高付加価値、情報商品。よく「Zakkaは一種の贅沢商品」と言われるのはこのためだ。人間はZakkaがなくても生活できる。Zakkaの定義が曖昧になってしまう原因は、この4つ目のポイントである付加価値のとらえかた(感じ方)が、
- ターゲット(想定した顧客)の感性、経歴、ライフスタイル(例えば、10代の女性30代の男性にとってのZakka)
- 時代(20年前なら雑貨だけれど今はZakkaなものとか)
- 場所 (ベトナムならどこにでもある雑貨が日本ではZakkaとか)
- それを扱っている (掲載している)企業 (ショップ、メーカー、マスコミなど) の扱い方
によって違ってくるからだ。
あなたのショップにとってのZakkaを、まずは明確にすることが大切だ。それは、ターゲット(顧客層)、マーチャンダイジング(商品)をはじめとするショップのコンセプトを明確にすることにも繋がるのだ。

撮影協力2枚とも:原宿AlohaLovers
あなたの好きな(扱いたい)雑貨はどんな系統?
再びの質問、「“どんな”雑貨をあなたは好きですか?」「“どんな”雑貨をあなたは売りたいですか?」
ポップなおもちゃ感覚のもの、ナチュラルなテイストのキッチン雑貨、モダンなデザイン性の高い逸品的なもの等、様々な答えがあると思う。
あなたが好きで、なおかつ仕事としてじっくり本気でつき合いたい(人に勧めたい)雑貨はどんなものですか。いろんな雑貨が好きであることも大切だが、ここでは優先順位を明確にして整理するつもりで考えてもらいたい。
自分の好きな雑貨を総点検してみる感じだ。お気に入りの雑貨の雑誌ページの切り抜きやwebサイトの商品画像でも見ながら考えてくれると、なお良いだろう。
「新版 はじめる雑貨屋さん」(ソフトバンククリエイティブ刊)より引用し、加筆修正しました。

雑貨ショップの基礎知識


https://www.zakka.org/school/haji_003.html


はじめる雑貨屋さんより抜粋紹介