感染防止ステッカーは安心して入店できる目印。東京の雑貨屋さん
大手、著名企業、多数展開のチェーン店などと比較して、カジュアルな雰囲気の雑貨屋さん、各種小規模店、単店個人店の衛生管理は信頼されづらいのが実情。
「ここの店員、消毒してる?」
「ここの店、換気大丈夫?」
「小さなお店だけど衛生管理は?」など、不安に思う来店客も少なくないはずだ。
このページは、東京の雑貨屋さんの店頭での感染防止対策及び 「感染防止徹底宣言ステッカー」 の登録方法と掲示のメリットを解説。経営者、責任者向け。
感染防止ステッカー。東京都の事業者の努力義務に。8月1日条例改正
2020年8月1日施行。東京都新型コロナウイルス感染症対策条例が改正され、事業者は下記の努力義務が課せらるようになった。
《ガイドライン・感染防止徹底宣言ステッカー》
- 事業者によるガイドラインの遵守
- 店舗等への感染防止徹底宣言ステッカーの掲示
- 都民による感染防止徹底宣言ステッカー掲示店舗等の利用

東京都の新型コロナウィルス感染防止徹底宣言ステッカー
賛否ありますが確かなのは、ないよりもあったほうがいいということ。
「東京の感染防止徹底宣言ステッカー」
うちも取得しました(ウェブ講座中心だけど一部実施見学等があるので)。全く同じ条件で、これがあるところとないところならどっちに入りますか? #コロナ対策 #雑貨屋 pic.twitter.com/KArbwk7LBe— 雑貨の学校®︎雑貨コンサルタント®︎富本 (@zakkaschool) July 25, 2020
現在のコロナ禍の営業において、安心して入店してもらうことが大切なポイント。このステッカーが店頭に掲示されていることが、安心材料のひとつになる。
新型コロナウイルス感染症に対する各防止策を実施中の雑貨屋さん(各事業者)が、自ら申告、登録して、「防止策を徹底的に実施していると宣言するためのステッカー」のデータをダウンロード、プリントアウトして店頭に掲示するシステム。無料、即発行
来店客にその店が感染防止策を実施していることを知ってもらい、安心して利用してもらうことが狙い。

感染防止策を実施していることのアピール。客への見える化
「自己申告なので意味がない」「信頼ある機関が審査した登録、掲示でないので信用できない」
など否定的な意見もネット上では見かけられるが、確実に言えるのは「ないよりあったほうがいい」ということ。感染の可能性をゼロにすることはできないが、登録掲示しているところは、可能性を低くする努力を行っている店舗と言える。自己流で間違った感染防止策を行っている店への注意喚起の意味合いもあるだろう。
まるっきり同じ条件の2店舗があったとしたら、このステッカーを貼ってある雑貨屋さんと貼ってない雑貨屋さん。初見のお客さんはどちらが入りやすいか。答えは明らかだ。
お店で「おしゃれ」「面白い」「かわいい」「楽しい」と心置きなく感じてもらえるのは、安心安全な営業活動が大前提。
自己申告だけど真剣に。嘘はダメ
同システムのページ「よくあるお問い合わせ」から
Q 感染防止対策を実施していない店舗にステッカーが貼られています。都から指導してほしいのですが。
必要に応じて、東京都又はその指示を受けた者が施設を訪問し、感染防止対策について直接確認をさせていただくなど、事業者に感染防止策を実施していただけるよう、適切に対応いたします。よくあるお問い合わせより
後日、公的機関から現場の審査検査の可能性もある。来店客から上記のような指摘(通報、SNS拡散など)も考えられる。昨今の感染拡大で神経質になっているお客様がほとんどだ(アナタもでしょ?)。自己申告だから適当でいい、とあなどるなかれ。
登録の方法。チェックシートで実施項目を点検
システム内容のページ、規約の確認。フォームで店名などの基本情報を入力。
業種選択はリスト内で一番近いのが「百貨店」。他に小売店業種がないので、小売業の代表ということだろう。感染防止策の各チェック項目を実施している店舗が登録できる。
チェック項目は、現在ほとんどの店舗が実施している防止策ばかり。万が一、実施していない項目があっても、即実施することで問題はなさそうだ。
チェックリストの基になったガイドラインの表紙にクレジットされているのは下記協会。小売店として本ガイドラインが共通の項目であることの証だ。
オール日本スーパーマーケット協会/一般社団法人全国スーパーマーケット協会/日本小売業協会/一般社団法人日本ショッピングセンター協会/一般社団法人日本スーパーマーケット協会/一般社団法人日本専門店協会/日本チェーンストア協会/日本チェーンドラッグストア協会/一般社団法人日本 DIY・ホームセンター協会/一般社団法人日本百貨店協会/一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会/一般社団法人日本ボランタリーチェーン協会
http://ajs.gr.jp/upimages/pdf/526_1.pdf
本チェック項目だけでなく
商品を販売するだけの雑貨屋さんならば同チェック項目だけでいいが、小売り以外の他のビジネス(最近は多い)も店頭で行っているのであれば、要注意だ。自主的に併せて関連業種のチェック項目を確認実施したい。飲食設備が併設の場合は飲食店のガイドライン。ライブ演奏を店頭イベントで催す場合はライブハウスのガイドラインなど。
ワークショップ/お教室
店頭でのハンドメイドなどのワークショップ、レッスンなどを実施している場合は、比較的長時間の対面の会話なども多くなる。対面接客時のコロナ感染防止策(飛沫防止、消毒励行、人の密度、換気など)に配慮。
売場でのライブ演奏
ライブハウス(クラスター感染があった)までの規模はないだろうが、イベントとして店頭での楽器演奏や、小規模なバンド演奏などを実施する場合は実施の有無を含め、感染防止策を徹底したい。
参考:http://lhc.tokyo/2020/06/13/新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインに/
地方ごとに実施
各行政で同様のものを実施しているところも多い。営業している場所の各行政(都道府県市町村)に問い合わせたい。
